西本真一 エジ本
時として書誌の欧文特殊記号などを無視します
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古代エジプト、古王国時代
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2012年7月19日木曜日
Valloggia 2011
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早大の研究所に出向き、また本を見せてもらいましたが、アブ・ラワシュ(もしくはアブー・ロワシュ)に残存するラージェドエフ(ジェドエフラー)王のピラミッドの報告書が面白かった。文章編・図版編の2巻本から構成されている2011年に出た書物です。 上部が大きく失われ、もはやピラミッ...
2011年12月29日木曜日
Birch (ed.) 1737 [Works of John Greaves, 2 vols.]
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クフ王のピラミッドに関する測量は、かなり古くからおこなわれていたようです。 でも外形ではなく、ピラミッド内部の計測となると、まったく別の話。 実測の結果に基づいて、オクスフォード大学の天文学者ジョン・グリーヴス( John Greaves : 1602-1652)は17...
2011年6月19日日曜日
Petrie 1892
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ピートリによるメイドゥム地域の調査報告書。 ここには「崩れピラミッド」という通称で知られているものも残っており、彼が何をどう見たか、それが最も面白いところです。出版されてから100年以上が経過しており、情報が古くなっているのは当たり前。しかし何を気にしているのか、自分であったらそ...
2011年5月27日金曜日
Testa 2009
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古王国時代におけるピラミッドの形態分析を包括的に扱った著作で、 Butler 1998 、 Rossi 2004 のようなピラミッド全般の計画寸法についてのまとめの本もありましたが、久しぶりに厚い書籍が出版されました。 一般の読者向けとは言え、イタリアから発信されるピラミッドの論...
2010年12月16日木曜日
Testa 2010
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古代エジプトの古王国時代における棺を集め、寸法計画を分析した本です。木棺が8例、石棺が42例。 建築家である著者ならではの考察。CADを用いたカラー図版を用いながら、直方体を呈する棺の寸法と、キュービット王尺(1キュービット=52.5cm)との関連を探っています。 古代エ...
2010年1月19日火曜日
Wilkinson 2000
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現在7つの断片のみが知られているパレルモ・ストーン関連の纏まった研究書。近年、古代エジプトの国家形成の過程についての研究が盛んになってきて、この影響でエジプトの通史を語るに際してはロゼッタ・ストーンと並んで、良く取り上げられる資料となりつつあります。トリノ・エジプト博物館など...
2010年1月1日金曜日
Butler 1998
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ピラミッドに関してはここ10年ほどで多くの本が出版されており、たいへんな興隆を見せています。アビュドスの初期王朝の王墓U-jの発掘報告書がドイツ隊によって刊行されたりした(1998年)のもひとつの要因。また、塚を含み持つようなマスタバの存在が再認識され、階段ピラミッドのかたちが出...
2009年12月8日火曜日
Dormion 2004
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建築家が書いた「クフの部屋:建築学的分析」という本。ドリルでクフ王ピラミッドの内部通路に穴を開ける調査をおこない、以前、大きな騒動を引き起こした2人の張本人のうちの片割れです。 その後20年近く粘り強い考察を進めてきたようで、いわゆる「王妃の間」の下に、別の部屋があるのではないか...
2009年8月22日土曜日
Málek 1986
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古代エジプトの彫像(人間の姿の彫刻像)は、死んでミイラにされた時の状態をあらわすのであれば両足が揃っていますけれども、それ以外の場合は何故、右足ではなく左足を前に出していることが多いのか。良い質問を数日前に学生のKimieさんから書き込んでいただいて、これが日本語であまり詳細に説...
2009年8月20日木曜日
Rousseau 2001
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エジプトのピラミッドがどう計画されたかを問う書。著者は教職につきながら、技術者・建築家として活躍した人です。 Jean Rousseau , Construire la Grande Pyramide (L'Harmattan, Paris, 2001) 222 p. S...
2009年7月31日金曜日
Crozat 1997
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ピラミッドの組積に関わる原論を扱おうとした書。第1章で、ピラミッドに関連したこれまでの論を3つに大別し、建造技術に関わるものは第2章で、さらに3つに分類しています。こうした分け方が大胆。 ファルーク・ホスニによる序文つき。 Pierre Crozat , Système cons...
2009年7月22日水曜日
Houdin 2006
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クフ王のピラミッドの建造過程に関する新説を披瀝した書。テレビでも番組が放映されています。特徴はピラミッド内に螺旋状のトンネルを構築し、内側から建造していったという、度肝を抜く発想。 Jean-Pierre Houdin , Translated from the French b...
2009年4月29日水曜日
Romer 2007
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クフ王のピラミッドに関し、最新の情報を盛り込んだ分厚い書。一般向けに何冊も出しているローマーだけあって、読みやすさが工夫されています。 51の断章から構成され、それらの全体を7つの章に分けていますが、こういう書き方は珍しいと言っていい。ひとつひとつの断章は短い記述からなっており、...
2009年4月22日水曜日
Newton 1737
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科学者のアイザック・ニュートンが古代エジプトのキュービットの長さを突き止めていたということが広く知られるようになったのは、 Michael St. John が編集し、 J. Degreef がドイツ語から訳したレプシウスの本が2000年に新しく出てからです( Lepsius...
2009年4月21日火曜日
Greaves 1646
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ギザのピラミッドに関する実測の結果を詳しく伝えたものとしては最古の部類に属する書。この有名な本はマーク・レーナーの「ピラミッド大百科」でも紹介されているので、御存知の方も少なくないかと思われます。ピラミッド学では欠かせぬ基本書となります。 比較的簡単に複写を入手することができ、こ...
2009年1月29日木曜日
Simpson 1963-1986
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中王国時代に属するパピルス(pReisner)の読解。全4巻からなり、建造計画が記されている部分もあるため、注目される資料です。序文にもありますが、似たような記述は新王国時代にはいくつかあっても、それより前の時代ではきわめて稀となります。 第4巻が出版されたのは、第1巻が出てから...
2008年12月24日水曜日
Herz-Fischler 2000
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クフ王のピラミッドのかたちはどのように決められたのか。10以上ある諸説を数学者が根底から再吟味をおこない,妥当性を検証した書。 こういう本は珍しい。いくつかの説を紹介する本はあっても、実測値とどれだけの誤差があるか,また当時の数学の知識を踏まえての仮定は正しいのか、充分に考察を重...
2008年12月19日金曜日
Verner et al. 2006
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ピラミッドに関する最新の報告書ということであれば、エジプトのアブシールを発掘中のチェコスロヴァキア隊による、このラーネフェルエフのピラミッドを扱った刊行物になるかと思われます。 Miroslav Verner et al., T he Pyramid Complex of Ran...
2008年12月16日火曜日
Hobby-Aegyptologen der Gruppe Rott 1994-1997
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118個目のピラミッドがエジプトで新たに発見されたというニュースが今年の11月上旬にありましたが、これは南サッカーラのテティ王(第6王朝)の母親であったセシェシェトのものであるとのこと。一辺が22メートル、高さについては今では5メートルしか残っていないけれども、もともとは14メー...
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