西本真一 エジ本
時として書誌の欧文特殊記号などを無視します
2012年7月26日木曜日
Kozloff, Bryan, Berman, et Delange 1993
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「アメンヘテプ3世展」は1992年から1993年にかけて開催された巡回展。クリーヴランド美術館を始めとして、次にはルイス・カーンの設計で有名なフォートワースのキンベル美術館に会場が移され、最後はフランスへ飛び、パリのグラン・パレで締め括られました。 周到な準備が重ねられた企画...
2012年7月23日月曜日
Schiff Giorgini, Soleb [5 vols.] (1965-2003)
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ツタンカーメン王の祖父に当たる新王国時代第18王朝のアメンヘテプ3世の治世は古代エジプトの黄金時代であったと言って良く、特にこの王は大規模な記念建造物を各地にたくさん建てました。第19王朝のラメセス2世は「建築王」としばしば呼ばれましたが、アメンヘテプ3世による派手な活動の真似...
2012年7月21日土曜日
Lee 1992
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ツタンカーメンの王墓の発掘の際に ハワード・カーター を助け、出土遺物の保存修復に力を注いだ人物の伝記。 アーサー・メイス は「ツタンカーメン発掘記」全3巻本の発刊当時、カーターとの共著者でした(cf. Carter [and Mace] 1923-1933 、また Mace ...
2012年7月19日木曜日
Valloggia 2011
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早大の研究所に出向き、また本を見せてもらいましたが、アブ・ラワシュ(もしくはアブー・ロワシュ)に残存するラージェドエフ(ジェドエフラー)王のピラミッドの報告書が面白かった。文章編・図版編の2巻本から構成されている2011年に出た書物です。 上部が大きく失われ、もはやピラミッ...
2012年7月17日火曜日
Iversen 1993 (First Published in 1961)
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30年以上経ってから再版されたイヴァーセンの著作。イヴァーセンについては Iversen 1968-1972 や、あるいはヨーロッパにおけるオベリスクの受容史を述べた分厚い Curran, Grafton, Long, and Weiss 2009 、あるいは Robins 1...
2012年7月9日月曜日
Caminos 1954 (Caminos LEM)
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リカルド・カミノスの博士論文。 日本でどこの研究機関が洋書を所蔵しているかを検索できるはずの webcat で今、検索してもこの本は出てきません。しかし以前、筑波大学図書館で確かに読みました。サイバー大学図書室も持っています。ここから借り出して、久しぶりに目を通してみました。...
2012年7月8日日曜日
Uphill 1972
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エジプト学の創設者として名高いフリンダーズ・ピートリー(フリンダース・ペトリー)は90歳近くまで長生きしましたけれども、生涯に1000タイトル以上の著作を残したと、良く引用がなされています。ビアブライアー M. L. Bierbrierによる「エジプト学者総覧」( Bierbr...
2012年6月18日月曜日
Yegül 1995
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古代ローマの公共浴場については、20世紀末期に出版された包括的な専門の研究書が注目されます。 公共浴場を示すテルマエ thermae は古代ギリシャ語の「テルモス(温かい)」が語源で温浴場の意味。体温計を意味する英語のサーモメーター thermometer や温度を調節する器...
2012年6月2日土曜日
Lavin 1992
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カトルメール・ド・カンシーに関する博士論文を刊行した書。カトルメール・ド・カンシー Quatremère de Quincy はエコール・デ・ボザール(École des Beaux-Arts 国立高等美術学校)において有力者であった人ですが、古代エジプト建築に関し、早い時代...
2012年4月2日月曜日
Tosi 1999
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古代エジプトにおける貴族墓に収められた数々の副葬品の量と質によって、彼らが当時占めていた社会的な地位の高さが推し量れるのではないかという論議は昔からありましたけれども、それを数理学的に扱えないかという問いがあって、その土台を構築したのが J. Janssen の主著。 J...
2012年3月30日金曜日
VA (Varia Aegyptiaca) 1985-
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Varia Aegyptiaca (VA) は高さ20cmほどの、灰色の表紙を装丁とした魅力的な小冊子。基本的に年3回発行。たぶんエジプト学に関わる専門の定期刊行物の中で、もっとも書誌が良く分からなくなっているもののうちのひとつかと感じられます。 かなり昔のこととなります...
2012年3月5日月曜日
Rammant-Peeters 1983
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OLA のシリーズの中の知られた一冊。 新王国時代の神殿型貴族墓(tomb chapel:トゥーム・チャペル)の背後には、せいぜい高さが数メートルの、小さな規模のピラミッドが造られました。かつてピラミッドは王の墓であったわけですが、新王国時代に至るとその伝統が途絶え、代わりに貴族...
2012年1月31日火曜日
BACE 22 (2011)
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The Bulletin of the Australian Centre for Egyptology ( BACE ), Vol. 22 (2011)が送られてきました。 背表紙に紙が貼ってあり、誤って2008年と印刷された発行年が2011年に訂正されています。珍しいミス。...
2011年12月31日土曜日
Hartmann 1989
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古都エルカブとネクベト女神に関する博士論文。 ドイツに留学中の安岡君が手配してくれ、マイクロフィッシュの形態にて頒布されていたこの論考にようやくアクセスすることができました。 註は1150を超え、初期王朝から神殿が造営されたエルカブの長い歴史を論述しています。 エルカブ(Elka...
Shoukry 2010
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マルカタ王宮に関する最新の論考。 「マルカタ」の綴りは、この論文では"Malqatta"となっており、ここにはアラビア語の表音についての普遍的な難しい問題と、地名の意味をあらわす努力、及びマルカタが位置するルクソールの現地での方言の表記の問題が同時にあらわれ出...
2011年12月29日木曜日
Birch (ed.) 1737 [Works of John Greaves, 2 vols.]
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クフ王のピラミッドに関する測量は、かなり古くからおこなわれていたようです。 でも外形ではなく、ピラミッド内部の計測となると、まったく別の話。 実測の結果に基づいて、オクスフォード大学の天文学者ジョン・グリーヴス( John Greaves : 1602-1652)は17...
2011年10月12日水曜日
Lepsius 1849-1913
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Description 1809-1818 のところで述べたように、 C. R. レプシウス (1810-1884)による通称「デンクメーラー」はナポレオンの「エジプト誌」と並び、エジプト学の中では今でも重用される書で、大判の図版を用いた記念碑的な著作。ヒエログリフの記録など...
2011年10月8日土曜日
Zignani 2010
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デンデラのハトホル神殿に関する建築報告書。この遺構は古代エジプトにおけるグレコ・ローマ時代、すなわちプトレマイオス朝に建立された代表的な神殿です。 この神殿についてはすでに十数冊もの報告書がフランス・オリエント考古学研究所(Institut Français d'Arch...
2011年9月27日火曜日
Zoëga (Zoega) 1797
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高さが45cmのフォリオ(大判の本)で、全部をあわせると700ページ近くもある大著です。 オベリスクを考える上で大切なこの18世紀の本が、$3,800にて購入できるというページを先ほど見つけました。今は円高ですから30万円ほど。 素直に考えると、安いと思います。・・・買...
2011年9月26日月曜日
Gerner 1995 (French ed. of 1992)
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木造建築の構法に関して活発に著作を刊行している人の本。フランクフルトの歴史的な木造建築の修復に携わった建築家で、以後、ヒマラヤの木造建築についての書など、世界で見られる木造構法を盛んに研究しています。 Zwerger (English ed. 1997) のところで書名だけ挙げま...
2011年9月25日日曜日
Graubner 1992 (English ed. of 1986)
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もともとドイツ語で書かれた本の英訳。木工の継手・仕口に関する海外の本では、たびたび引用される書です。日本の継手・仕口が本格的に紹介されています。 Zwerger (English ed.) 1997 のところでも触れました。 "Joinery in Japanes...
2011年9月24日土曜日
Hayes 1935
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William Hayes の博士論文です。 新王国時代の第18王朝に属する王たちの石館に刻まれている碑文が、古王国時代のピラミッド・テキスト、中王国時代のコフィン・テキスト、またパピルスに記された「死者の書」などと密接な繋がりがあり、長い歴史を引き継いでいることを伝えています。...
2011年9月23日金曜日
Fraser 1996
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アレキサンダー大王は、アジア遠征の途中で次々と自分の名前をつけた都市を造ったばかりではなく、各都市間を結ぶ交通網の整備も勘案しました。アレキサンドリアという名の都市の数は数十にのぼったという逸話から、この本は語り始められています。 Peter Marshall Fraser , ...
2011年9月21日水曜日
Graffiti de la montagne thébaine (1969-1983)
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テーベ西岸の懸崖などにうかがわれる新王国時代のグラフィティ(落書き)を集成したもの。 エジプトのドキュメンテーション・センター、Centre de Documentation et d'Études sur l'Ancienne Égypte ( CEDAE )の...
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