西本真一 エジ本
時として書誌の欧文特殊記号などを無視します
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古代ローマ
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2012年6月18日月曜日
Yegül 1995
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古代ローマの公共浴場については、20世紀末期に出版された包括的な専門の研究書が注目されます。 公共浴場を示すテルマエ thermae は古代ギリシャ語の「テルモス(温かい)」が語源で温浴場の意味。体温計を意味する英語のサーモメーター thermometer や温度を調節する器...
2011年9月8日木曜日
Pliny the Elder (Gaius Plinius Secundus), Naturalis Historia, Liber XXXVI
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プリニウスの「博物誌」は当時の百科事典という位置づけで、全部で37巻からなる記述のうち、第36巻では多様な石に関する知見が述べられ、古代エジプトのオベリスクについても具体的な寸法を交えながら触れられています。 ただし、古代ローマにおける尺度で書かれているために換算が必要。またこの...
2010年9月8日水曜日
Malacrino 2010 (English ed.)
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ほとんど全ページにカラー図版が用いられており、大変見やすく、限られた分量の中で古代ギリシアと古代ローマにおける建造技術をうまく纏めています。石造建築に限らず、土を用いた構法についても触れている点は重要。土木に関連した遺構についても、いくらかページを割いています。 西洋の古典古代建...
2010年7月4日日曜日
Herz and Waelkens (eds.) 1988
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古代における大理石の用法を扱った国際学術会議の報告書。古代ローマの石切場、また石の輸出入に関する研究はワード・パーキンスによって本格的に開始されましたが、その遺志を継承しての国際会議。ワード・パーキンスについては、 Dodge and Ward-Perkins (eds.) 19...
2010年1月18日月曜日
Croom 2007
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古代ローマにおける家具の研究書。ポンペイやエルコラーノ(ヘラクレネウム)などの遺跡から見つかっている家具については Mols 1999 のところで触れましたが、ローマの家具全体を概観した本と言うことになると、類書がないように思われます。 著者はイギリスの地方にある博物館の学芸員で...
2010年1月6日水曜日
Taylor 2003
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ローマの建築に関する本というのは多数あって、エジプト建築の場合とは大きく違うところです。 要領よくローマ建築の建造過程が纏められた本で、ペーパーバックも出ています。 Rabun M. Taylor , Roman Builders: A Study in Architectura...
2010年1月5日火曜日
Krencker und Zschietzschmann 1938
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「シリアのローマ神殿」という題の本。実際にはシリアとレバノンとの間に拡がるベカー高原を中心として、点々と両国のあちこちに残っている古代ローマ時代の神殿、その他の遺構を報告しています。 バールベックはそのベカー高原の中心に建てられたとてつもない大神殿で、もちろん別扱いとなり、この本...
2009年12月15日火曜日
Adam 2007 (5e éd.)
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古代ローマ時代の建造技術について、詳細をまとめた専門書。もともとはフランス語で書かれ、現在は第5版を重ねており、一方、英訳されたものは第2版をもとに出版されています。 700点以上の図版を収めており、古代ローマ建築の技術に関する基本図書という位置づけ。 Lugli 1957 、 ...
2009年12月14日月曜日
Roueche and Smith (eds.) 1996
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トルコの山中に位置する古代ローマ遺跡アフロディシアスの仮報告書の3冊目。広大な敷地に数多くの施設を有する都市遺構で、外周壁はおよそ1キロメートル四方に及びます。 Charlotte Roueche and R. R. R. Smith (eds.), Aphrodisias ...
2009年12月7日月曜日
Hobson 2009
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何と、古代ローマにおけるトイレの専門書です。巻末に地名の索引が用意されているように、西はイギリスから東はシリアまで、また北アフリカのチュニジア・リビアにおける都市遺跡のトイレの類例も集めています。大理石の便座が用意され、下には水を流すための溝が設けられている公衆便所の有様、ま...
2009年9月3日木曜日
HiP (Häuser in Pompeji) 1984-
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ポンペイの家々を一軒ずつ紹介するという、ドイツ考古学研究所(DAI)によるとてつもない企画のシリーズ本。高さが50cmもある大判の書籍で、光沢のある赤い布張りの立派な装丁です。古代ローマの住居建築を探る上では必読書。参考文献リストでは基本書として頻繁に挙げられます。 第1巻のみ、...
2009年8月28日金曜日
Crema 1959
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古代ローマ建築を包括的に扱った書で、きわめて充実した内容を示しています。G. ルッリの有名な本、 Lugli 1957 に2年遅れて出版されていますが、建造技法に関して良く纏められています。 Luigi Crema , L'architettura romana . En...
Lugli 1957
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古代ローマ建築の技法を述べた書として重宝な本。分厚い2冊から構成されています。ローマ建築の建造技術についてはJ.-P. アダムが近年、仏語版と英語版で良い本を出していますが、この伊語版も重要。 考古学者はこの伊語の本を引用することが少なくありません。 Giuseppe Lugli...
2009年8月7日金曜日
Vanhove 1996
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エーゲ海に浮かぶギリシアのエウボエア島を舞台とする調査で、複数の石切場と、それらを結ぶ運搬路が対象。Bessacによるフランスの石切場の報告書と同じ1996年に出されています( Bessac 1996 )。比較して見ると面白い。 Doris Vanhove , with...
2009年8月6日木曜日
Bessac 1996
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古代の建造物を造るに際し、石材を調達するための石切場が重要となりますが、その研究については未だ、あまり進んでいないと考えていいと思います。現場に行っても、文字が残っていない場合がきわめて多いですし、石を切り出した痕跡が拡がるだけの場所を、どのように記録したらいいのかの目安もつ...
2009年7月28日火曜日
Lancaster 2005
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ローマ時代にコンクリートのヴォールト天井がどのように造られたかを詳細に記した本。図版が豊富で、自分で撮影した写真に点線や矢印などを入れて説明をおこなっており、非常に分かりやすい。遺跡のどこをどう見ればいいのか、参考になります。 近代建築の巨匠である建築家ルイス・カーンの文を巻頭に...
2009年5月29日金曜日
Caputo 1959
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リビアの世界遺産であるサブラタの劇場に関する報告書。「サブラタの劇場とアフリカの劇場建築」という題の本。 G. カプートの著作の中でもっとも参照されているもののうちの一冊ながら、実のところはなかなか見ることが困難な本でしたけれども、古代ローマ時代の劇場建築を網羅した Sear 2...
2009年4月28日火曜日
Ulrich 2007
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古代ローマ時代の木工を集成し、考察を加えた本。ポンペイとヘラクレネウム、オスティアは住居遺構が残っていることで有名ですが、そこでうかがわれる木材の用法についての調査結果を踏まえています。 Roger B. Ulrich , Roman Woodworking (Yale Univ...
2009年4月25日土曜日
Ginouves (et Martin) 1985-1998
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古代ギリシア・ローマ建築に関する大系的な事典で、3巻本です。13年をかけて完結しました。フランス・アテネ学院とフランス・ローマ学院との共同作業で、さらにはそこにCNRS(フランス国立科学研究センター)も加わっていますから、フランスの研究者たちの知恵の結集と考えても良いかもしれませ...
2009年3月25日水曜日
Waddell 2008
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ローマのパンテオンに関する集大成。建築について調べると言うことがどういう作業を指すのか、良く分かります。30年間にもわたってこの建物を訪れ、調べ続けたらしく、情報量は圧倒的。どうやら建物中の部屋をくまなく見ているらしい雰囲気で、屋根にも登っています。 パンテオンについてこれほど詳...
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