西本真一 エジ本
時として書誌の欧文特殊記号などを無視します
2011年9月27日火曜日
Zoëga (Zoega) 1797
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高さが45cmのフォリオ(大判の本)で、全部をあわせると700ページ近くもある大著です。 オベリスクを考える上で大切なこの18世紀の本が、$3,800にて購入できるというページを先ほど見つけました。今は円高ですから30万円ほど。 素直に考えると、安いと思います。・・・買...
2011年9月26日月曜日
Gerner 1995 (French ed. of 1992)
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木造建築の構法に関して活発に著作を刊行している人の本。フランクフルトの歴史的な木造建築の修復に携わった建築家で、以後、ヒマラヤの木造建築についての書など、世界で見られる木造構法を盛んに研究しています。 Zwerger (English ed. 1997) のところで書名だけ挙げま...
2011年9月25日日曜日
Graubner 1992 (English ed. of 1986)
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もともとドイツ語で書かれた本の英訳。木工の継手・仕口に関する海外の本では、たびたび引用される書です。日本の継手・仕口が本格的に紹介されています。 Zwerger (English ed.) 1997 のところでも触れました。 "Joinery in Japanes...
2011年9月24日土曜日
Hayes 1935
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William Hayes の博士論文です。 新王国時代の第18王朝に属する王たちの石館に刻まれている碑文が、古王国時代のピラミッド・テキスト、中王国時代のコフィン・テキスト、またパピルスに記された「死者の書」などと密接な繋がりがあり、長い歴史を引き継いでいることを伝えています。...
2011年9月23日金曜日
Fraser 1996
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アレキサンダー大王は、アジア遠征の途中で次々と自分の名前をつけた都市を造ったばかりではなく、各都市間を結ぶ交通網の整備も勘案しました。アレキサンドリアという名の都市の数は数十にのぼったという逸話から、この本は語り始められています。 Peter Marshall Fraser , ...
2011年9月21日水曜日
Graffiti de la montagne thébaine (1969-1983)
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テーベ西岸の懸崖などにうかがわれる新王国時代のグラフィティ(落書き)を集成したもの。 エジプトのドキュメンテーション・センター、Centre de Documentation et d'Études sur l'Ancienne Égypte ( CEDAE )の...
2011年9月18日日曜日
Kircher 1650
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17世紀の傑人 アタナシウス・キルヒャー については日本でも荒俣宏が紹介をしており、良く知られた研究者ですが、エジプト学の中ではもはや振り返って詳しく読み直そうとする学徒はほとんどいないのでは。 キルヒャーは古代ローマ時代以降、エジプト研究に関していち早く本を刊行している...
2011年9月12日月曜日
Zwerger (English ed.) 1997
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古代ローマの木工に関する包括的な論考は Ulrich 2007 として纏められていますが、古代エジプトの木工についての集成となると、 前にも記した通り、なかなか 難しい。 Sliwa 1975 が刊行されていますけれども、これが出てからもう35年以上が経過しています。彼はパ...
2011年9月8日木曜日
Pliny the Elder (Gaius Plinius Secundus), Naturalis Historia, Liber XXXVI
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プリニウスの「博物誌」は当時の百科事典という位置づけで、全部で37巻からなる記述のうち、第36巻では多様な石に関する知見が述べられ、古代エジプトのオベリスクについても具体的な寸法を交えながら触れられています。 ただし、古代ローマにおける尺度で書かれているために換算が必要。またこの...
2011年6月19日日曜日
Petrie 1892
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ピートリによるメイドゥム地域の調査報告書。 ここには「崩れピラミッド」という通称で知られているものも残っており、彼が何をどう見たか、それが最も面白いところです。出版されてから100年以上が経過しており、情報が古くなっているのは当たり前。しかし何を気にしているのか、自分であったらそ...
2011年5月28日土曜日
Fukuoka Style (FS), 30 vols. + 1 supplementary vol. (1991-2001)
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FUKUOKA STYLE (福岡スタイル)という、実に面白い季刊雑誌があったのですが、廃刊になって10年になります。第8回福岡市都市景観賞の特別表彰を受賞。 14号の特集は「石に聞く:九州の石の文化(特別記事:沖縄の石造文化)」ということで、この号はとても面白かった。九...
Shaw 2009 (revised ed. of 1973)
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以前にも取り上げましたけれども、クノッソス、ファイストス、マリア、ザクロスといった有名なクレタ島の宮殿の遺構を中心としたミノア建築に関する建造技術がまとめられた本で、ハードカバーの改訂版が出されました。画期的な書です。 この本の初版に関しては、 Shaw 1973 を参照。 80...
2011年5月27日金曜日
Testa 2009
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古王国時代におけるピラミッドの形態分析を包括的に扱った著作で、 Butler 1998 、 Rossi 2004 のようなピラミッド全般の計画寸法についてのまとめの本もありましたが、久しぶりに厚い書籍が出版されました。 一般の読者向けとは言え、イタリアから発信されるピラミッドの論...
2011年5月26日木曜日
BACE 20 (2009)
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今まで BACE の18号、19号を紹介しながら、20号は無視していたことに遅ればせながら気づいたので、この号の目次のみ転載。 Mahran の論文は、目次では109ページから始まっていることになっていますが、実際には107ページからです。 Bulletin of the Aus...
BACE 21 (2010)
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オーストラリアのエジプト学研究所( Australian Centre in Egyptology: ACE )から刊行されている紀要の最新号。確か、2011年の初頭に送られて来たもの。目次は未だ ACE の方で公開していないようなので、長くなりますが記します。 BACE という...
2011年5月21日土曜日
Tylor 1898
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小さな建物であっても、何年も経ってから、やはり重要だと改めて認識されるものは少なくありません。 エル・カブにあるアメンヘテプ3世の小神殿も、そのひとつ。観光客は至って少なく、レストハウスも一応作られていますけれども、開店している時があるのかどうか不明。 古代エジプト建築の本には、...
2010年12月28日火曜日
Bryn 2010
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「クフ王のピラミッドに関する建造の新解釈」というニュースが欧米を中心に出回ったのは、確か2010年9月下旬ですが、世界のエジプト学者たちが使っているメーリングリスト、 Egyptologists' Electronic Forum (EEF) にてこの知らせが送られて来た...
2010年12月16日木曜日
Testa 2010
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古代エジプトの古王国時代における棺を集め、寸法計画を分析した本です。木棺が8例、石棺が42例。 建築家である著者ならではの考察。CADを用いたカラー図版を用いながら、直方体を呈する棺の寸法と、キュービット王尺(1キュービット=52.5cm)との関連を探っています。 古代エ...
2010年12月5日日曜日
Hawass, Manuelian, and Hussein (eds.) 2010 [Fs. Edward Brovarski]
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E. Brovarski への献呈論文集です。アメリカのボストン美術館から出された展覧会のカタログ、 Edward Brovarski , Susan K. Doll , and Rita E. Freed (eds.), Egypt's Golden Age: The...
2010年11月30日火曜日
Guidotti (ed.) 2002
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「フィレンツェ・エジプト博物館」という名を初めて聞く方も少なくないかもしれない。イタリアに「エジプト博物館」がトリノ以外にあるというのは、まだあんまり広く知られていないように思われます。近年、フィレンツェ考古学博物館が改組され、知る人しか知っていなかった古代エジプトの貴重な所...
Vassilika 2010
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トリノのエジプト博物館へ2年ぶりに行ってみたら、建築家カーとその奥さんのメリトの墓(TT 8)から出土した遺品の展示室が、何倍も大きい別の広間へと移動していました。この夫妻、新王国時代の第18王朝末を生きた上流階級の者たちです。たくさんの家具類が見つかったことで、古代家具史の世界...
2010年10月30日土曜日
Kákosy et al. 2004
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ハンガリー隊による、テーベの私人墓ジェフティメス(TT 32:ラメセス2世時代)に関する2巻本の報告書。 ハンガリーによる古代エジプト調査の歴史は100年を超えており、その過程はたとえば、 Vörös 2007 が個人史と重ねあわせながら示しています。 Studia Aegypt...
2010年10月28日木曜日
Menu (ed.) 2010
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古代エジプトやメソポタミアにおける労働組織を問う国際会議の会議録です。 建造組織、あるいは労働組織を広く追究する分野にとっては、非常に重要な論集であるとみなされる Powell (ed.) 1987 の刊行以降に著された注目すべき出版物で、2004年の会議開催から6年経って、よう...
2010年10月27日水曜日
Mace and Winlock 1916
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メトロポリタン美術館による、エジプト発掘調査報告書シリーズの記念すべき第1巻。リシュトで発見されたセネブティシの墓(中王国時代)に関する報告で、出土した宝飾品の解説も丁寧ですけれども、いったん蓋を閉じたら二度と開かなくなる工夫が施された人型木棺などの図解が注目されます。 ...
2010年10月26日火曜日
Hawass and Wegner (eds.) 2010 [Fs. David P. Silverman]
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今夏の2010年7月中旬、ザマレックのSCAを訪れた時に出版関連の仕事に携わる方から見せてもらい、すぐに注文した本。シルバーマンへの、2巻本の献呈論文集です。 American University in Cairo Pressのサイトにて注文したけれど、そこでは ASAE C...
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