西本真一 エジ本
時として書誌の欧文特殊記号などを無視します
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2011年5月28日土曜日
Shaw 2009 (revised ed. of 1973)
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以前にも取り上げましたけれども、クノッソス、ファイストス、マリア、ザクロスといった有名なクレタ島の宮殿の遺構を中心としたミノア建築に関する建造技術がまとめられた本で、ハードカバーの改訂版が出されました。画期的な書です。 この本の初版に関しては、 Shaw 1973 を参照。 80...
2010年9月13日月曜日
Shaw 1973
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エジプト学において Shaw というと、イギリスの研究者であるイアン・ショーのことを誰しもが連想するかと思いますが、クノッソスやマリア、ファイストス、あるいはザクロスといった宮殿に代表される、クレタ島を中心として展開されたミノア文明に関わる研究者たちにとっては、まずジョセフ・ショ...
2010年9月12日日曜日
Corinth XX (Williams II and Bookidis eds.) 2003
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コリントス(コリント)は古くから栄えていたポリスのひとつで、古代ローマ時代の建物が多く残っているものの、その下を掘れば古代ギリシアの遺構に突き当たります。古代ギリシアにおいて最重要と考えられる都市遺跡のうちのひとつ。 アメリカ隊は19世紀の終わりからこの地を調査し始め、何冊もの報...
2010年9月11日土曜日
Peschlow-Bindokat 1990
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太宰治の名作「走れメロス」では親友の石工セリヌンティウスという者が登場し、最後にはメロスと音を立ててお互いに殴り合います。互いをどこまで深く信じていたのかについて決着をつける行為。 セリヌンティウスと呼ばれるこの男、 「今は此のシラクスの市で、石工をしている」 と小...
2010年9月8日水曜日
Malacrino 2010 (English ed.)
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ほとんど全ページにカラー図版が用いられており、大変見やすく、限られた分量の中で古代ギリシアと古代ローマにおける建造技術をうまく纏めています。石造建築に限らず、土を用いた構法についても触れている点は重要。土木に関連した遺構についても、いくらかページを割いています。 西洋の古典古代建...
2010年7月4日日曜日
Herz and Waelkens (eds.) 1988
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古代における大理石の用法を扱った国際学術会議の報告書。古代ローマの石切場、また石の輸出入に関する研究はワード・パーキンスによって本格的に開始されましたが、その遺志を継承しての国際会議。ワード・パーキンスについては、 Dodge and Ward-Perkins (eds.) 19...
2010年1月11日月曜日
Barletta 2001
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古典古代建築におけるオーダーの起源をたずねる論考。5つのオーダーのうち、特にドリス式とイオニア式のオーダーについては不明な点が多いと従来、指摘されてきました。改めてこうした問題を探った書。 Barbara A. Barletta , The Origins of the Gree...
2009年12月31日木曜日
Haselberger (ed.) 1999
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人間の眼は垂直や水平の線の知覚に敏感である一方、想像される重量感など、周囲の状況を含んで脳が判断するために、時として曲がったり傾いたりしているという誤った認識がもたらされることがあります。建築を造る際にはこれが支障となり、わざと真っ直ぐであるべき床や梁材をごく僅か、曲げたり傾けた...
2009年12月13日日曜日
Coulton 1977 (Japanese ed. 1991)
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古代ギリシア建築の碩学クールトンによる名著。 20世紀初頭まで、建築の計画方法の分析と言えば、平面図や立面図の上に補助線をたくさん描いて、正方形や円(円周率πとの関連の模索)、簡単な比例値の長方形、ファイ(φ:黄金分割比・黄金律。1:1.618)などとの整合を見つけ出すというのが...
2009年11月16日月曜日
Hitchcock 2000
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ミノア建築について論考を重ねているL. A. ヒッチコックの博士論文。副題に出てくる「コンテキスト」というのは美術を解説する時の用語で、20世紀後半から使われるようになりました。 建築の場合には「文脈主義」というように無理して訳され、具体的な敷地の状態から要請されるさまざまな意匠...
2009年10月14日水曜日
Cadogan, Hatzaki and Vasilakis (eds.) 2004
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2000年に開催されたクノッソス宮殿に関する国際会議の報告書。この年はアーサー・エヴァンスがクノッソスの発掘調査を開始した1900年のちょうど100年後に当たり、記念行事として英語とギリシア語の2ヶ国語を使用言語に定め、開かれました。 刊行までに4年かかっていますが、編者たちにと...
2009年10月7日水曜日
Lawrence 1983 (5th ed.)
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古代ギリシア建築に関する解説書で、良く取り上げられる本。現在流通しているのは第5版で、1957年の初版から、細かくほぼ5年おきに改訂がなされ、1973年の第4版が出た10年後、さらに改訂が重ねられました。ペリカン・ヒストリー・オブ・アートのシリーズの一冊。 Arnold Walt...
2009年8月5日水曜日
Korres 1995
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パルテノン神殿の石切場、有名なペンテリコンを舞台とした絵本。61枚に及ぶ詳細な図が何といっても素晴らしい。著者は建築家・修復家で、絵は全部、著者による手書きです。 最初はミュンヘンでの展覧会で図が発表され、そのカタログが Manolis Korres , Vom Pe...
2009年6月6日土曜日
McNicoll 1997
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プラトンの晩年の書「法律」の引用から始められるこの本の第1章は「防御の重要性」。ヘレニズム時代の要塞建築を扱ったもので、分類としては古代ギリシアの軍事建築ということになりますが、古典古代の軍事建築研究というのはけっこうあって、古代エジプト建築の場合と対照的です。 42歳で亡くなっ...
2009年4月30日木曜日
Bietak (Hrsg.) 2001
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古代ギリシア建築と古代エジプト建築との接点を探るため、ウィーンで開催された国際コロキアムの報告書。薄手の本ながら、重要な論考が収められています。コロキアムは、シンポジウムと似たような専門家による会合ですが、より専門性が高く、通常は少人数でおこなわれます。 Manfred Biet...
2009年4月25日土曜日
Ginouves (et Martin) 1985-1998
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古代ギリシア・ローマ建築に関する大系的な事典で、3巻本です。13年をかけて完結しました。フランス・アテネ学院とフランス・ローマ学院との共同作業で、さらにはそこにCNRS(フランス国立科学研究センター)も加わっていますから、フランスの研究者たちの知恵の結集と考えても良いかもしれませ...
2009年3月28日土曜日
Hahn 2001
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「アナクシマンドロスと建築家たち」という題の風変わりな本。奇妙な本であると著者も自分で冒頭に書いていますが、これを出版したのは哲学科の准教授で、古代ギリシア哲学の専門家。 アナクシマンドロスと言えば、最初の哲学者たちのうちのひとりとして挙げられる人物で、彼が宇宙論を考え出した発想...
2009年3月8日日曜日
Ault and Nevett (eds.) 2005
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古代ギリシアの住居に関する論考。2001年に開催のAIAサンディエゴ大会でコロキアムが企画され、その成果が編集されたもの。古代ギリシアの住居でまとまった情報が得られているのはオリントスなどに限られ、その住居が紹介されることが一般には多いわけですが、この会合では専門家たちが集まって...
2009年2月18日水曜日
Hoepfner und Schwandner 1994
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ギリシア世界における街並みを問う研究書。註の数は700近くに及び、考古学者、文献学者、建築史学者たちが共同して研究を纏めた3巻本のシリーズの最初の本。 300点以上の図版を収めますが、多色刷りを用いて家屋を立体的に描写しており、分かりやすい都市の復原図が並びます。街路の幅や区画の...
2009年1月3日土曜日
Hellmann 2002
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古代ギリシア建築に関する包括的な解説書。建造技術に興味がある研究者にとっては必携の、きわめて重要な本です。全4巻の刊行が予定されており、これまで第2巻まで出版されました。 出版社Picardはパリの老舗の本屋さんで、とても有名です。 Marie-Christine He...
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