原本を見ておくことは重要。
Franck Goddio with David Fabre (eds.),
photography of the artefacts by Christoph Gerigk,
Egypt's Sunken Treasures
(Prestel, Munich, 2008, 2nd revised and updated ed.
First published in 2006)
399 p.
Contents:
I. The Region and Its History (p. 25)
II. Religion and Cults (p. 57)
III. Cities, Ports and Palaces (p. 217)
IV. From Excavations to Exhibition (p. 281)
V. Catalogue (291)
VI. Appendices (p. 365)
朝日新聞社やテレビ局のTBSなどが関わるこの大規模な展覧会については、
http://www.asahi.com/egypt/outline.html
を御参照ください。
フランク・ゴディオ(Franck Goddio)による水中考古学の成果、特にカノープス調査報告書については、当ブログの
http://ejibon.blogspot.com/2008/12/goddio-2007.html
で既出。
カタログには490点の展示物に関する説明が掲載され、この点数は通常の展覧会の点数の2倍に匹敵するかもしれません。大規模な会場を必要とするが故に、横浜だけでしか開催されないのではと考えられます。
日本ではおそらく多くの場合、200点ちょっとが通常の展示点数の目安で、これは広い会場がなかなか見つからないということもあるし、また欧米とは異なって日本人の観客の体力が続かないという配慮もあります。
海外の展覧会に行くと甚だ疲れるように感じるのは、圧倒的な点数の違いも理由のひとつ。全部の展示品が日本に来るかどうかは不明ですが、多数の展示品の鑑賞により、心地良く疲れを感じる展覧会となりそうな予感もあります。
ほとんど全ページがカラーという構成で、ハードカバーの装丁のために、かなり重い出版物。ページの全部を覆う、海中における調査の様子を伝える写真もあちらこちらに散りばめており、この当たりは普通のエジプト関連の展覧会のカタログとは違うところです。これらの図版にはページ番号が振られていませんから、挿入された図版によって文章が途切れ、いくらか読みにくくなっている側面もあります。
前半の解説の文章と遺物の写真とが同じページに並んでいないので、本当に読もうとするならば本の中をあちこち探さなければならない努力が強いられますけれども、意図的に構成を混交している点もうかがわれ、水中考古学の魅力を伝えようとすることが主眼に置かれているのだと理解するならば、目的は達せられていると見られます。
末尾の謝辞が3ページも続きます。稀です。
とてつもなく大きなプロジェクトが実現されたことが良く了解される、しかし巻末に回されて非常に目立たない記述。
Franck Goddio with David Fabre (eds.),
photography of the artefacts by Christoph Gerigk,
Egypt's Sunken Treasures
(Prestel, Munich, 2008, 2nd revised and updated ed.
First published in 2006)
399 p.
Contents:
I. The Region and Its History (p. 25)
II. Religion and Cults (p. 57)
III. Cities, Ports and Palaces (p. 217)
IV. From Excavations to Exhibition (p. 281)
V. Catalogue (291)
VI. Appendices (p. 365)
朝日新聞社やテレビ局のTBSなどが関わるこの大規模な展覧会については、
http://www.asahi.com/egypt/outline.html
を御参照ください。
フランク・ゴディオ(Franck Goddio)による水中考古学の成果、特にカノープス調査報告書については、当ブログの
http://ejibon.blogspot.com/2008/12/goddio-2007.html
で既出。
カタログには490点の展示物に関する説明が掲載され、この点数は通常の展覧会の点数の2倍に匹敵するかもしれません。大規模な会場を必要とするが故に、横浜だけでしか開催されないのではと考えられます。
日本ではおそらく多くの場合、200点ちょっとが通常の展示点数の目安で、これは広い会場がなかなか見つからないということもあるし、また欧米とは異なって日本人の観客の体力が続かないという配慮もあります。
海外の展覧会に行くと甚だ疲れるように感じるのは、圧倒的な点数の違いも理由のひとつ。全部の展示品が日本に来るかどうかは不明ですが、多数の展示品の鑑賞により、心地良く疲れを感じる展覧会となりそうな予感もあります。
ほとんど全ページがカラーという構成で、ハードカバーの装丁のために、かなり重い出版物。ページの全部を覆う、海中における調査の様子を伝える写真もあちらこちらに散りばめており、この当たりは普通のエジプト関連の展覧会のカタログとは違うところです。これらの図版にはページ番号が振られていませんから、挿入された図版によって文章が途切れ、いくらか読みにくくなっている側面もあります。
前半の解説の文章と遺物の写真とが同じページに並んでいないので、本当に読もうとするならば本の中をあちこち探さなければならない努力が強いられますけれども、意図的に構成を混交している点もうかがわれ、水中考古学の魅力を伝えようとすることが主眼に置かれているのだと理解するならば、目的は達せられていると見られます。
末尾の謝辞が3ページも続きます。稀です。
とてつもなく大きなプロジェクトが実現されたことが良く了解される、しかし巻末に回されて非常に目立たない記述。
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