こうした本に対し、ラテン語で"opus magnum"という書き方がされる場合があり、傑出した本に贈られる言葉。字義は「偉大な達成」というほどの意味。
Hollis S. Baker,
with an introduction by Sir Gordon Russell,
Furniture in the Ancient World:
Origins and Evolution 3100-475 B.C.
(The Connoisseur, London, 1966)
351 p.
Contents:
Part I: Egypt (p. 17)
Part II: The Near East (p. 157)
Part III: The Aegean (p. 233)
Appendix (p. 291)
(以下略)
著者は家具職人で、作ることを熟知しているからこその記述があって、そこが見どころです。
これだけの情報を、良くもまあ集めたと感心します。
写真図版が多数。ほとんどがモノクロですが、カラー写真も数ページ、含まれています。
この本、人に貸したら戻ってこないと言うことが何回かあって、3回ぐらい買い直しているのですが、家具に興味のある人にとっては必携。日本でも家具史の本は何冊も出ていますけれども、この本の受け売りである場合が大半です。
付章では仕口の図解があり、これも非常に重要。
"Measured Drawings"も巻末に収められており、Killenがこの点に関しては近年、精力的に情報を改訂しています。
Bakerの会社は未だ存続しており、
http://baker.kohlerinteriors.com/baker/1_0_0_baker_home.jsp
を見るならば、古代エジプトの家具を復原して販売していることが分かります。
"stool"を検索してみてください。
西本先生 記載されていた文献、ちょっとお値段が高いくて気軽に目を通す感じではありませんが、こういう本は日本のどこかの図書館などで入手できるものでしょうか?
返信削除すでに書きましたが、addallは各国のAmazonの他、多数の古書店の在庫をいっぺんに検索できるサイトなので便利。
返信削除http://used.addall.com/
にて検索すると、10ドルほどからあります。決して高くありませんけど。むしろ、今でもきわめて入手しやすい本です。
日本で所蔵しているところを調べたいのであれば、
http://webcat.nii.ac.jp/
にて検索すると、東京学芸大学が出てきます。閲覧には、もちろん紹介状が必要です。
文献をどうやって調べればいいのか、大学の新入生向けに作成された東北大学附属図書館のページ、
http://www.library.tohoku.ac.jp/mylibrary/tutorial/
はとても丁寧で、非常に参考になります。良く用いられる略語の表も充実していて、親切なページ。