全体はふたつに分かれ、前半は絵入りの辞書、後半はフランス語を主体とした他の言語への翻訳です。
Olivier Aurenche (sous la direction de),
dessins d'Olivier Callot,
Dictionnaire illustre multilingue de l'architecture du Proche Orient ancien.
Institut Francais d'Archeologie de Beyrouth (I.F.A.B.),
Publication hors serie;
Collection de la Maison de l'Orient Mediterraneen Ancien (CMO) no. 3, Serie Archeologique, 2
(Maison de l'Orient et de la Mediterranee, Lyon, 1977)
391 p., 495 fig., 16 pl. dont 8 en couleurs.
2004年には再版も出されましたので、需要の高いことが想像されます。ただし再版では、初版にあったカラーによる写真は用いられていません。
いくつかの図版はこの本の中で何回も使われたりしていますが、500枚に及ぼうとする枚数の図版の用意は大変であったと思われます。手書きによる線描は簡単に書かれていますが、分かりやすい。写真も豊富に含まれ、他ではなかなか見られない建築の詳細が掲載されています。
フランス語とドイツ語、その逆引き、
フランス語と英語、その逆引き、
フランス語とアラビア語、その逆引き、
フランス語とギリシア語、その逆引き、
フランス語とイタリア語、その逆引き、
フランス語とペルシア語、その逆引き、
フランス語とロシア語、その逆引き、
フランス語とトルコ語、その逆引き、
合計16の辞書が後半に並んでいます。
建築用語の統一は、実はとても手間のかかる作業で、あえてその難業を手がけています。大変便利な本。
類例としては、
Gwendolyn Leick, with illustrations by Francis J. Kirk,
A Dictionary of Ancient Near Eastern Architecture
(Routledge, London and New York, 1988)
xix, 261 p.
などもあります。
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