特に第一巻の、判型がさらに大きい図面集には圧倒されます。ここには塔門のカラー復原図なども掲載されています。歴史あるアメリカ・シカゴ大学の東洋研究所(OIC)による刊行。
Uvo Hoelscher,
The Excavation of Medinet Habu, 5 vols.
Vol. I: General Plan and Views.
Oriental Institute Publications (OIP) XXI
(The Oriental Institute of the University of Chicago (OIC), Chicago, 1934)
xiv, 4p., 37 plates.
Vol. II: The Temples of the Eighteenth Dynasty.
OIP XLI
(OIC, Chicago, 1939)
xvii, 123 p., 58 plates.
Vol. III: The Mortuary Temple of Ramses III, Part I.
OIP LIV
(OIC, Chicago, 1941)
xiii, 87 p., 40 plates.
Vol. IV: The Mortuary Temple of Ramses III, Part II.
OIP LV
(OIC, Chicago, 1951)
xiii, 54 p., 42 plates.
Vol. V: Post-Ramessid Remains.
OIP LXVI
(OIC, Chicago, 1954)
xiii, 81 p., 48 plates.
第18王朝時代に属する記念神殿との比較をおこなった第2巻については、シュタデルマンが後に新たな考察を加えています。
このシリーズで見どころといえば、記念神殿に付設された宮殿が詳細に報告されている点で、第1期と第2期とが区別され、復原図も描き起こされています。古代エジプトの宮殿建築に関する第一級の資料。
古代エジプトのいわゆる「ハーレム」について調べようとすると、このメディネット・ハブの入口の門に必ず言及されていることに気づきますが、これは上階に珍しいモティーフが残っているためです。
メディネット・ハブの紹介でしたら以下の本も、とても重要。
薄い横長のペーパーバックながら、内容は非常に充実しています。トトメス3世小神殿の紹介は参考になります。
著者は惜しくも亡くなりました。現在ではダウンロードが可能。
William J. Murnane,
United with Eternity: A Concise Guide to the Monuments of Medinet Habu
(OIC, Chicago, 1980)
vi, 90 p.
http://oi.uchicago.edu/research/pubs/catalog/misc/united.html
William J. Murnane,
United with Eternity: A Concise Guide to the Monuments of Medinet Habu
(OIC, Chicago, 1980)
vi, 90 p.
http://oi.uchicago.edu/research/pubs/catalog/misc/united.html
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