デンマーク語と英語が併記される形式です。
Dan Svarth,
Egyptisk mobelkunst fra faraotiden
[Egyptian Furniture - Making in the Age of the Pharaohs]
(Skippershoved, Ebeltoft, 1998)
151 p.
Contents (English):
Preface (p. 7)
Ancient Egyptian Civilization (p. 10)
Architecture (p. 16)
Furniture (p. 24)
Biers and Beds (p. 48)
Chairs (p. 65)
Stools (p. 85)
Tables (p. 102)
Chests and Caskets (p. 112)
Materials (p. 127)
Tools and Techniques (p. 133)
Time-table (p. 143)
List of Illustration (p. 147)
Literature (p. 151)
北欧は木を使う家具の伝統が長いところですから、古代の木製家具に目を向ける家具デザイナーたちが時折、登場します。オーレ・ワンシャーやハンス・ウェグナーなどが代表的。
この本も、古代エジプトの家具を網羅する学術書ではないことを、あらかじめ序文で断っています。狙われているのは、デザイナーたちに最初の家具の魅力を知ってもらうこと。そしてそれがじわじわと、良い家具が作られるような流れに影響していくこと。
"This work is the product of a furniture designer's interest and studies, and sets out in concise form some of the features of the earliest furniture-cultures which have come to play a decisive role in inspiring our own culture and which will also in future - as part of a conscious or unconscious process - influence modern furniture design." (p. 7)
造本が凝っているのは、デザイナーに手に取ってもらいたいからだと思われます。ほとんど真っ黒な装丁に金字を入れ、表紙の最下部に赤帯を入れています。また、見返しが真っ赤なキャンソン紙。本文では朱と黒の文字を使い分けます。
精巧な模型を作ったのは著者。目次で知られる通り、さまざまな家具が紹介されています。工具にも触れており、仕口の立体的な図化もなされています。家具と本との両方が楽しめる本。