2009年12月15日火曜日

Adam 2007 (5e éd.)


古代ローマ時代の建造技術について、詳細をまとめた専門書。もともとはフランス語で書かれ、現在は第5版を重ねており、一方、英訳されたものは第2版をもとに出版されています。
700点以上の図版を収めており、古代ローマ建築の技術に関する基本図書という位置づけ。Lugli 1957Crema 1959などが類書として知られていますが、現在では双方とも入手が難しく、特に後者はほとんど市場に出ることがありません。

Jean-Pierre Adam,
La construction romaine:
Matériaux et techniques.

Grands Manuels Picard
(Picard, Paris, 2007, 5e édition. 1re édition: 1984. 2e édition: 1989. 3e édition: 1995. 4e édition: 2005)
368 p.

[English ed.:
Jean-Pierre Adam,
translated by Anthony Mathews,
Roman Building: Materials & Techniques
(B. T. Batsford, London, 1994)
360 p.]

Table des matières:

Introduction (p. 7)
1. La topographie (p. 9)
2. Les matériaux de construction (p. 23)
3. Le grand appareil (p. 111)
4. Les structures mixtes (p. 129)
5. Le petit appareil (p. 137)
6. Les arcs, les voûtes (p. 173)
7. La charpente (p. 213)
8. Les revêtements (p. 235)
9. Les sols (p. 251)
10. Les programmes techniques (p. 257)
11. L'architecture domestique et artisanale (p. 317)

Lexique illustré de modénature courante (p. 355)
Bibliographie (p. 360)
Index (p. 367)

建物の造り方といっても、計画方法については述べておらず、このトピックについてはWilson Jones 2000に委ねられることになります。石造だけでなく、混構造や煉瓦、また木造架構や瓦などに関しても概要を記述。ローマ時代の木工についてはUlrich 2007が唯一、まとまった情報を伝えており、重要。
なお、ローマ建築全般については、同じピカール社から

Pierre Gros,
L'architecture romaine.
Vol. I: Les monuments public
(Picard, Paris, 1996)
Vol. II: Maisons, villas, palais et tombeaux
(Picard, Paris, 1999)

が出ており、第2版も出されています。

Adamは古代ギリシア建築に関する本を著している他、Christiane Zieglerとの共著でピラミッドの本も出版しており、時代・地域を横断して古代の建造技術を語ることができる数少ない研究者のひとり。

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