著者は建築学で博士号を取得しており、9つの現場のうち、半数には参加していません。もともとハンガリー語で書かれた本ですが、同年中に英語訳が出されています。
Gyozo Voros,
Egyptian Temple Architecture:
100 Years of Hungarian Excavations in Egypt, 1907-2007
(Kairosz Press, Budapest, 2007.
Originally published as "Egyiptom templomepiteszete az Egyiptomi Magyar Asatasok (1907-2007) fenyeben", Budapest, 2007)
202 p.
Contents:
Introduction
Field Research
I. 1907-1909: Sharuna
II. 1926-1950: Western Desert
III. 1956-1963: Savaria
IV. 1964: Abdallab Nirqi
V. 1983-: Thebes - Cemetery of the Nobles
VI. 1985-1987: Oxyrhynchus - Bahnasa
VII. 1994-1998: Thebes - Thoth Hill
VIII. 1998-2004: Taposiris Magna
IX. 2004-: Nea Paphos
Survey of New Results of Field Research
Egyptian Temple Architecture in the Light of the Hungarian Excavations in Egypt
Conclusion
Epilogue
Acknowledgements
Appendix
(以下略)
まだ30歳の半ばと思われる研究者自身の個人史と、100年にわたるハンガリー隊の調査の経緯とが平易に語られており、面白い読み物になっています。エジプト考古庁の長官だったカドリ博士の名前も出てきて懐かしい。
ピートリの"Ten Years' Digging in Egypt 1881-1891"や、あるいはM. マレーの"My First Hundred Years"、ロザリンド・M. ヤンセンによる"The First Hundred Years: Egyptology at University College London 1892-1992"などを思い浮かばせる本。
1907年の1月1日にハンガリー隊はエジプトで初めて調査を開始したらしく、その100年後の2007年の1月1日のイヴにこの本が書き終えられたことが冒頭に出てきます。序文に添えられた日付は2006年12月31日。
つまり、自分が正統なのだということが宣言されているわけです。
189ページの註131には、或る書籍から「私の名前が消されている」という苦言なども記されてもいます。エジプトの歴史でも、こういうことが繰り返されてきたという点を思い出しました。
著者の自画自賛が、少しばかり気にはなるところ。
Gyozo Voros,
Egyptian Temple Architecture:
100 Years of Hungarian Excavations in Egypt, 1907-2007
(Kairosz Press, Budapest, 2007.
Originally published as "Egyiptom templomepiteszete az Egyiptomi Magyar Asatasok (1907-2007) fenyeben", Budapest, 2007)
202 p.
Contents:
Introduction
Field Research
I. 1907-1909: Sharuna
II. 1926-1950: Western Desert
III. 1956-1963: Savaria
IV. 1964: Abdallab Nirqi
V. 1983-: Thebes - Cemetery of the Nobles
VI. 1985-1987: Oxyrhynchus - Bahnasa
VII. 1994-1998: Thebes - Thoth Hill
VIII. 1998-2004: Taposiris Magna
IX. 2004-: Nea Paphos
Survey of New Results of Field Research
Egyptian Temple Architecture in the Light of the Hungarian Excavations in Egypt
Conclusion
Epilogue
Acknowledgements
Appendix
(以下略)
まだ30歳の半ばと思われる研究者自身の個人史と、100年にわたるハンガリー隊の調査の経緯とが平易に語られており、面白い読み物になっています。エジプト考古庁の長官だったカドリ博士の名前も出てきて懐かしい。
ピートリの"Ten Years' Digging in Egypt 1881-1891"や、あるいはM. マレーの"My First Hundred Years"、ロザリンド・M. ヤンセンによる"The First Hundred Years: Egyptology at University College London 1892-1992"などを思い浮かばせる本。
1907年の1月1日にハンガリー隊はエジプトで初めて調査を開始したらしく、その100年後の2007年の1月1日のイヴにこの本が書き終えられたことが冒頭に出てきます。序文に添えられた日付は2006年12月31日。
つまり、自分が正統なのだということが宣言されているわけです。
189ページの註131には、或る書籍から「私の名前が消されている」という苦言なども記されてもいます。エジプトの歴史でも、こういうことが繰り返されてきたという点を思い出しました。
著者の自画自賛が、少しばかり気にはなるところ。
しっかりとした造本で、カラー図版も豊富です。
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