Photographies de Robert Polidori,
textes de Antonino Di Vita, Ginette Di Vita-Evrard, et Lidiano Bacchielli,
La Libye antique:
Cites perdues de l'Empire romain
(Editions Menges, Paris, 1998)
255 p.
Table de matieres:
Premiere partie: La Tripolitaine
-Le territoire
-Apercu historique
-Lepcis Magna
-Sabratha
Deuxieme partie: La Cyrenaique
-L'histoire
-Cyrene
-Deux autres cites de la Pentapole
Annexes
遺跡の価値を認めている方にはリビアはお勧めの国だと思います。レプティス・マグナには特に圧倒されます。真夏に行った時には他に観光客がおらず、都市遺跡を堪能することができました。
外国人の行き先はその都度警察に告知する必要があったりと厄介で、これを委託するためのガイドとその他にドライバーを雇うことになりますから、旅費は他地域と比べて高額になります。ガイドの話によると、若い人はほとんど来ないとのこと。来るのは考古学者と建築家、リタイアして他の遺跡を見飽きた人、この3種類だと笑っていました。
5日間の旅行で地中海沿岸に位置する都市遺跡、レプティス・マグナ、サブラタ、キュレーネ(シレーネ)、アポロニア、プトレマイス、そしてトリポリの6つを見て、総計30万円弱ほど。これは現地のホテル代・食事代・車代などを含んでの費用です。ひとつの遺跡当たり、5万円見当。
ただし日本からトリポリまでの海外渡航費は別で、これを考慮するならばひとつの遺跡当たり、10万円ほどになります。この価格をどう見るかが分かれ目。
誰もいない古代ギリシアや古代ローマの広大な都市遺跡を、時間を気にせず散策でき、真っ青な地中海に面して建造された有名なレプティス・マグナの劇場の観客席に、貸し切り状態でひとり座ることもできます。
リビアの遺跡はイタリアによって発掘調査がなされており、報告書が数多く出ています。Monografie di Archeologia Libicaのシリーズが基本文献。出版元のHP、
http://www.lerma.it/
で全巻のタイトルを見ることができますが、すでに入手が困難になっているものもあります。日本国内で見るには非常な苦労が伴います。
なお、イタリアの考古学を紹介するページ、
http://www.archaeogate.org/
があって、登録するとエジプト学も含めた新刊紹介や催事の情報などを載せたニューズレターを送ってくれ、とても便利。
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